そんなこんなブログ
 
小田倉欽永のそんなことこんなことブログ。
 



面白い漫画というもの

虹追い人ですが、
プロットは進んでいませんが、設定のほうを進めました。
展開を広げるにあたって根本的なものとなるこの漫画のテーマを
もう少し掘り下げて考えてみました。


ちょっとテーマをここに書くといきなりネタばれになるので
いえませんが(笑)とっても普通なことであると言っておきます。


ネタばれと言えば、考えてしまうのですが、
面白いと感じるのはどんな漫画かといえば、
どこでネタを明かしていくか、ということなんじゃないでしょうか。
お話自体の展開にせよ、単にキャラクタにせよ、
え!?こんな面があったのか…!?
と驚かすことができればしめたものかと。
漫画家も小説家も演出家も、みんな物語の語り手なのです。
自分は結末も知っているし、キャラクタの気持ちも分かってる。
聞き手である、読者や視聴者に、どのようにそれを伝えるかが
問題ではないかと。


普段の話だって、取り留めのない身の上話をだらだらと
結論もなく話されれば誰だって聞くのが嫌になります。
でも、どんなにくだらない話だろうが、話し上手な人が話せば
自然にその話に引き込まれて熱心に聞くのです。
それとおんなじです。
たとえその話の後、その面白さを他の誰かに伝えようと思って
思い出してみても、「あれ?そんなに面白い話だったっけこれ…」
と思い直してしまったとしてもいいんです。
その時が面白かったんですから。


言葉は悪いですが、どう騙せるか、またはどう感情を誘導するか、です。
読者が物語に引き込まれるように、その漫画を読むことを楽しいと
思わせるように、描く側は努力をしなければならないのです。
また、そうすることによって、読者の意識を漫画に向けさせ、
自分の言いたいことをちゃんと聞いてもらうことができる。
面白い漫画にあるのはここだと思います。
自己主張もちゃんとしているし、また、お話を語る順序が
うまいので、読む側も飽きることはない。
素晴らしい相互関係だと思います。
楽しい時間を得たいという読者と、何かを伝えたい漫画家。
両方の需要と供給が同時に満たされた時、面白い漫画が
生まれるのではないでしょうか。


だから漫画を描くならば、常に聞き手がいるんだということを
常に意識し続けなければいけないのです。
私はそう思います。読者がいなけりゃ漫画は描いてたって
意味ないですから。趣味で描くにしても、絶対人に見せたく
なる日がきますから。そうなったらぶち当たる壁です。



12月29日(木)01:23 | トラックバック(0) | コメント(1) | ブルースカイボーイこと | 管理

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コメント

だから…

だから、映画なんかのネタを言っちゃう人は
そこが分かってないんだと思うんですよね。笑
まぁ、自分が作る側じゃないし、驚いた感動を
誰かに伝えたい気持ちも分かりますけど。
ネタばれがその作品自体をぶち壊すってことを
あまりよく理解してない。
作者はこうもっていってネタをばらすことが
読者の驚きを最大限に引き出せると思って
展開を考えたわけですから、そんな一回見ただけで
映画よりも面白く展開を話せるわけないんです。
まぁ、そのネタばれされる側がそんなこと気にして
なかったら別にいいんですけど、製作者側と
しては大損害ですよね。同じ感動を提供できない
わけですから。

だから、何年後かわからなくても絶対見ようと
思っている作品のネタばれは何が何でも
私は聞きません。
この先も見る気がないものはすぐ聞いちゃいますけど。笑


 by 小田倉欽永 | 12月29日(木)01:33


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